SDGsの考え方

SDGsがよりわかりやすくなる

SDGsには17の目標がありますが、すべてを覚えるのは大変です。
そこで「 5つのP 」と「 SDGsウェディングケーキモデル」と呼ばれるキーワードを知っておくと、17の目標が整理されてイメージしやすく、SDGsを理解しやすくなります。

5つのPとは

具体的には、
People(人間)
Prosperity(豊かさ)
Planet(地球)
Peace(平和)
Partnership(パートナーシップ)
のことで、5つの頭文字がすべてPであることから「5つのP」と呼ばれます。

また、SDGsに掲げられた17の目標は、この5つに分類することができます。

5つのPの図
People
人間
Prosperity
豊かさ
Planet
地球
Peace
平和
Partnership
パートナーシップ

1.People【人間】
貧しさを解決し、健康を大切に

世界中の人々が幸せになるためには、貧しさや飢えに苦しむ人たちの問題を解決していかなくてはなりません。
すべての人が健康で、おたがいを大切にし、平等に暮らせる世界を創ることが大切です。

17の目標の1から6までがPeople(人間)に分けられます。
現在、世界の人口は増えてきています。そのうち、お腹いっぱい食べられない人たちが増え、「十分食べられないために飢えたり、栄養が不足する」という問題がより深刻になっていきます。それに、性別を理由に自分らしく生きられない人たちも大勢います。すべての人たちが健康で平等に暮らせることができるように、地球全体で努力していくことがこのPeople(人間)にあたります。

1貧困をなくそう 2飢餓をゼロに 3すべての人に健康と福祉を 4質の高い教育をみんなに 5ジェンダー平等を実現しよう 6安全な水とトイレを世界中に

2.Prosperity【豊かさ】
経済的に豊かで、安心して暮くらせる世界に

地球上の誰もが、どこで暮らしていても、心も身体も豊かに暮らせること。そのためには国と国はもちろん、ひとつの国や地域の中での格差を減らさなくてはなりません。
各国の経済活動を成長させつつ、自然と調和していくことも大切です。

17の目標の7から11までがProsperity(豊かさ)に分けられます。
この先の世代も自然の恵みを受け、心も身体も豊かに暮らすためには再生可能な自然エネルギーをできるだけ活用することもその方法のひとつです。
テクノロジーの進歩は、新しい技術や産業などのイノベーションを生み,世界をより豊かにしてくれるかもしれません。一方で、十分な収入とやりがい、バランスのとれた働き方、そして安全で豊かに暮らしていくことがこのProsperity(豊かさ)にあたります。

7エネルギーをみんなにそしてクリーンに 8働きがいも経済成長も 9産業と技術革新の基盤をつくろう 10人や国の不平等をなくそう 11住み続けられるまちづくりを

3.Planet【地球】
地球を守るため、自然を大切に

地球の環境を守るためには、国や地域だけの努力ではなく、地球規模で取り組まなくてはなりません。
森林や海の保護、それに気候変動への対策をしながら、将来を見据えた人間活動を続けていくことが大切です。

17の目標の12から15までがPlanet(地球)に分けられます。
生産者も消費者も、地球の環境に対して責任を持ち、子どもたち、さらに次の世代のために自分たちが暮らす地球を守っていく努力が必要です。
自分たちの暮らしが,地球の環境にどう影響してくるのか、身のまわりから考えていくことがこのPlanet(地球)にあたります。

12つくる責任使う責任 13気候変動に具体的な対策を 14海の豊かさを守ろう 15陸の豊かさも守ろう

4.Peace【平和】
争いのない世界を理解し、実行に

世界ではいまだに、紛争や内戦、迫害、暴力などに苦しむ人たちがいます。地理的に紛争や内戦から遠い所にある日本では、他人事だと考えていませんか。
同じ地球に住む一員として、地球で起きている争いごとに関心を持つことも世界の平和への一歩になります。

17の目標の16がPeace(平和)に分けられます。
誰もが安全に暮らすことができ、地球規模で平和に向かって進行していくことがPeace(平和)にあたります。

16平和と公正をすべての人に

5.Partnership【パートナーシップ】
グローバルな全体強化の精神に基づき、政府、民間セクター、市民、社会、国など関係者に参加し、グローバルパートナーシップにより実現を目指す

国と国の協力ももちろん大切ですが,もっと広く大勢の人たちがパートナーシップ(協力関係)を持って協力し合うことが必要です。
政府、民間セクター、市民、社会、国など関係者に参加していくことが大切です。

17の目標の17がPartnership(パートナーシップ)に分けられます。
SDGsは、地球に住むすべての人たちが、手を取り合わなければ、達成できるものではありません。
誰もが幸せに暮らしていける世の中を、協力して創っていくことがこのPartnership(パートナーシップ)にあたります。

17パートナーシップで目標を達成しよう

SDGs ウェディングケーキモデル

SDGsウェディングケーキモデルはSDGsの概念を示す

SDGsウェディングケーキモデルは、スウェーデンの首都・ストックホルムにあるレジリエンス研究所の所長ヨハン・ロックストローム博士とインドの環境経済学者P・スクデフ氏によってつくられたものです。このモデルは、環境、社会、経済の三つの階層からなっており、「環境」の上に「社会」と「経済」を置くことで、自然からの恵みによって私たちの社会や経済が支えられていることを示しています。
SDGsでは17の目標がそれぞれ個別なものであると捉えてしまう人は少なくありません。それぞれの課題は密接に関連しています。
土台となる環境が破壊されれば、社会には不安定になり、経済成長どころではなくなるということです。

ウェディングケーキモデルの図

環境

SDGsウェディングケーキの土台「環境」

「環境」を知るキーワードは「環境問題」と「気候変動」です。

私たちの生活の基盤となる自然環境は、世界中の国や技術が発展・成長する中で技術的・文化的発展の土台となってきました。ウェディングケーキの一段目が、不安定なスポンジでできていたとしたら、上段は倒れてしまいます。
同様に土台となる「環境」が破壊されれば、社会には不安定になり経済成長どころではなくなるということです。

持続的な発展のためには土台となる「環境」を整えることが必要であるため、海や森林の抱える「環境問題」や、農作物等に影響する「気候変動」の課題を持つ目標がこの「環境」に分類されます。

6安全な水とトイレを世界中に 13気候変動に具体的な対策を 14海の豊かさを守ろう 15陸の豊かさも守ろう

社会

SDGsウェディングケーキの中間層「社会」

「社会」におけるキーワードは「健康」「差別・偏見」「教育」の3つです。

「環境」の土台が完璧に出来ていても、社会制度による人々の生活保障が疎かでは、それ以上、ケーキを重ねることはできません。
「環境」によって人が生活できる環境が整っても、持続可能な社会を達成するには不十分です。健康や差別・偏見、教育などの社会的な問題が解決されてはじめて、人の持続可能な社会に必要な「経済」の基盤ができます。

1貧困をなくそう 2飢餓をゼロに 3すべての人に健康と福祉を 4質の高い教育をみんなに 5ジェンダー平等を実現しよう 7エネルギーをみんなにそしてクリーンに 11住み続けられるまちづくりを 16平和と公正をすべての人に

経済

SDGsウェディングケーキの「経済」

「経済」のキーワードは「経済成長」「働きやすさ」「技術革新」です。
「経済成長」は、単なる利益を求めた成長ではありません。開発途上国にコストを転嫁したり、環境問題を後回しにすることで、発展が続いてきました。その後は、ウェディングケーキモデルの土台部分である環境や社会にマイナスの影響を受けることになります。
社会で働く人々の「働きやすさ」や、人や国に対する差別や偏見をなくすことで、国や世界の経済発展につながるとしています。

そのためには、「環境」「社会」のそれぞれの目標を達成することが必要不可欠であり、経済の発展は環境と社会の上に成り立つことによって実現が可能になります。

8働きがいも経済成長も 9産業と技術革新の基盤をつくろう 10人や国の不平等をなくそう 12つくる責任使う責任

パートナーシップ

SDGsウェディングケーキの「パートナーシップ」

「経済」「社会」「環境」の3層から構成されるSDGsウェディングケーキですが、その頂点には目標17 「パートナーシップで目標を達成しよう」が設定されています。

この目標17では、国や企業をはじめとした全世界の人々がパートナーシップで、持続可能な社会を作り上げることを目指しています。

そして、目標17を達成するためにも、「経済」「社会」「環境」それぞれの層においての役割を世界中の国や人々が理解し、目標達成に向けて一歩ずつ活動していかなければなりません。

17パートナーシップで目標を達成しよう

私たちにできること~企業に必要なこと~

持続可能な開発目標の推進へ向けすべての企業が持続可能な企業へと発展するためのSDGsの活用ガイドが作成されています。
出典:環境省 持続可能な開発目標(SDGs)活用ガイド[第2版](本編)